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健康コラム

デスクワークの頭痛、片頭痛とどう違う? ― 緊張型頭痛のセルフチェック

日頃より当院をご利用いただき、誠にありがとうございます。
福岡天神頭痛と肺のクリニックでございます。

「夕方になると、頭がギューッと締めつけられる感じがします」

「パソコン作業が続くと、首から頭まで重くなってきます」

「痛み止めを飲む回数が、最近増えてきました」

こんな経験はありませんか。

頭痛にはいくつかのタイプがありますが、なかでも身近なのが緊張型頭痛(きんちょうがたずつう)です。
デスクワークの多い方や、忙しい毎日を送る方に起こりやすい頭痛です。

今回は、デスクワークの方に多い緊張型頭痛について、片頭痛との違いやセルフチェック、ご自分でできる対策をお伝えします。

デスクワークの頭痛、片頭痛とどう違う? ― 緊張型頭痛のセルフチェック 記事のポイント図解

頭痛のなかで、いちばん身近なタイプです

国内の調査では、およそ5人に1人が、1年のうちに緊張型頭痛を経験しているという報告があります。

特徴は、頭の両側が、圧迫されるように、または締めつけられるように痛むことです。
「頭にきつい帽子をかぶったよう」「はちまきで締められているよう」と表現する方もいらっしゃいます。

痛みの強さは軽いものから中くらいまでで、多くは日常の動作で悪化しません。
痛みは30分ほどで治まることもあれば、数日続くこともあります。


なぜ締めつけられるように痛むの?

原因はひとつではなく、いくつかの要因が重なって起こると考えられています。

長い時間、同じ姿勢でパソコンやスマートフォンを見続けると、首や肩、頭のまわりの筋肉がこわばります。
目の疲れや睡眠不足、精神的なストレスも、頭痛を起こしやすくする要因です。
無意識の歯の食いしばりが関係していることもあります。

また、頭痛をくり返すうちに、痛みを感じる仕組みそのものが敏感になることがあります。
月の半分以上、頭痛が続くような状態になる方もいらっしゃいます。


片頭痛とは、どう違う?

緊張型頭痛と片頭痛は、症状の出方に違いがあります。

片頭痛は、ズキンズキンと脈打つように痛み、体を動かすと悪化しやすい頭痛です。
吐き気を伴ったり、光や音がつらく感じたりすることもあります。

一方、緊張型頭痛は締めつけられるような痛みで、吐き気はないのが一般的です。
仕事や家事を続けられることも多いのが特徴です。

緊張型頭痛だけであれば、生活への支障は軽いことが多いです。
仕事や家事に支障が出るほどの頭痛や、急に強くなった頭痛には注意が必要です。
片頭痛を合わせ持っていたり、脳の重い病気が隠れていたりする可能性があります。
そのような場合は、医療機関で詳しく調べることをご検討ください。

関連記事:市販薬が効かない頭痛、その正体は? ― 片頭痛セルフチェック


痛み止めの飲みすぎに注意しましょう

ときどき起こる緊張型頭痛は、市販の痛み止めで和らぐことが多いです。

ただし、痛み止めを使う日が多くなると、かえって頭痛が起こりやすくなることがあります。
薬剤の使用過多による頭痛(やくざいのしようかたによるずつう)と呼ばれる状態です。

目安は、一般的な痛み止めを使う日が月に15日以上あり、それが3か月を超えて続く場合です(国際頭痛分類 第3版)。
「薬が手放せない」と感じている方は、早めにご相談ください。

関連記事:鎮痛薬の基本|アセトアミノフェンとNSAIDs、その使い分け(改訂版)


緊張型頭痛を長引かせないために

毎日の過ごし方を少し変えることで、頭痛が軽くなることがあります。

・同じ姿勢を続けず、こまめに立ち上がって首や肩を動かす
・パソコンの画面を目の高さに近づけ、前かがみの姿勢を避ける
・湯船につかって、首や肩のまわりを温める
・ウォーキングなど、体を動かす習慣をつくる
・睡眠時間をしっかり確保する

ストレスをためこまないことも大切です。
自分なりの気分転換の方法を、いくつか持っておくとよいでしょう。

関連記事:眠れない夜が続いていませんか?〜不眠のタイプと原因、当院でできること


「いつもの頭痛」と思い込まないでほしい症状

次のような頭痛は、別の病気が原因となっている可能性があります。

  • 突然起こった、今までに経験したことのない激しい頭痛
  • 手足が動かしにくい、しびれる、ろれつが回らない
  • 発熱や首のこわばりを伴う
  • 頭痛が日に日に強くなっている
  • 50歳を過ぎてから、初めて頭痛が起こるようになった
  • 頭を打ったあとから続く頭痛

当てはまる場合は、我慢せず早めの受診をご検討ください。突然の激しい頭痛や意識の異常があるときは、救急要請を含めた緊急の対応が必要です。


こんな症状はありませんか?

緊張型頭痛のセルフチェックです。当てはまるものを数えてみてください。

  • 頭の両側が、締めつけられるように痛む
  • 夕方になると、頭痛が強くなりやすい
  • 首や肩のこりを伴うことが多い
  • 頭痛があっても、仕事や家事はなんとか続けられる
  • パソコンやスマートフォンを長時間使う
  • 痛み止めを飲む回数が増えている

当てはまるものが多い場合は、緊張型頭痛の可能性があります。
ただし、これはあくまで目安です。頭痛のタイプは、経過やほかの症状とあわせて医師が判断します。


当院でできること

当院では、頭痛の起こり方や経過を丁寧にうかがい、頭痛のタイプを見立てたうえで治療をご提案します。
頭痛ダイアリーを使った経過の確認や、痛み止めの使い方の見直し、頭痛の回数が多い方への予防の治療にも対応しています。
体質や症状に合わせて、漢方薬を使うこともあります。

別の病気による頭痛が疑われる場合は、院内で頭部CT検査を行うことができます。
必要に応じて、連携施設での頭部MRI検査や、陣の内脳神経外科との連携により対応いたします。

ストレスが背景にある場合には、公認心理師によるカウンセリングも院内で行えます。

診療案内:頭痛/CTスキャン


まとめ

・緊張型頭痛は、頭の両側が締めつけられるように痛む、身近な頭痛です
・姿勢や目の疲れ、睡眠不足、ストレスなどが重なって起こると考えられています
・痛み止めの使いすぎに気をつけ、生活の工夫と必要な治療で、頭痛と付き合いやすくなることがあります

「いつものことだから」と我慢を続ける前に、一度ご相談ください。

本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個々の診断や治療方針を示すものではありません。内容は掲載時点の情報にもとづいています。症状のあらわれ方や、検査・治療の必要性は患者さんごとに異なります。記載した検査や治療を受けるには医師の診察が必要で、費用は診療内容によって異なります。市販の痛み止めを使う場合は、用法・用量を守ってください。ご不明な点は当院(電話 092-791-3985)までお問い合わせください。


今回の記事の根拠

・日本頭痛学会『国際頭痛分類 第3版』2. 緊張型頭痛
・日本神経学会・日本頭痛学会・日本神経治療学会 監修『頭痛の診療ガイドライン2021』Ⅲ 緊張型頭痛
・五十嵐久佳、坂井文彦「緊張型頭痛の疫学調査」日本頭痛学会誌(1997年)


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以上、【デスクワークの頭痛、片頭痛とどう違う? ― 緊張型頭痛のセルフチェック】でした。
『福岡に医療で貢献する』ことを目標に、患者様へより良いサービスを提供できるように日々精進してまいります。
引き続き、福岡天神頭痛と肺のクリニックをどうぞよろしくお願いいたします。

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