日頃より当院をご利用いただき、誠にありがとうございます。
福岡天神頭痛と肺のクリニックでございます。
「布団に入っても、1時間以上眠れないんです」
「夜中に何度も目が覚めて、そのあと眠れません」
「ほとんど眠れていない気がして、日中がつらいです」
こんな経験はありませんか?
仕事の忙しさやストレスが続くと、眠りのリズムは乱れやすくなります。
「そのうち眠れるだろう」と様子を見ているうちに、
長引いてしまう方もいらっしゃいます。
今回は、眠れない夜が続くときに考えたい原因と、
当院でできることをご紹介します。

■ 「眠れない」にもタイプがあります
ひと口に「眠れない」といっても、困りごとは人によって違います。
主なタイプは次の3つです。
・入眠困難(にゅうみんこんなん)=布団に入っても、なかなか寝つけない
・中途覚醒(ちゅうとかくせい)=夜中に何度も目が覚めてしまう
・早朝覚醒(そうちょうかくせい)=予定より早く目が覚め、そのまま眠れない
こうした状態が続き、日中の眠気やだるさ、集中しにくさにつながっている場合は、
不眠症の可能性があります。
どのタイプに当てはまるかによって、対処の方法が変わることがあります。
■ 睡眠不足は、頭痛や生活習慣病とも関わります
睡眠不足の影響は、日中の眠気や疲れだけではありません。
睡眠の不足や取りすぎは、片頭痛(へんずつう)を起こしたり、
悪化させたりする要因のひとつに挙げられています。
(日本神経学会・日本頭痛学会・日本神経治療学会『頭痛の診療ガイドライン2021』)
また、睡眠の問題が長く続くと、肥満や高血圧、2型糖尿病などの
発症リスクの上昇や、症状の悪化に関わるとされています。
(厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」)
眠りを整えることは、からだ全体の健康を守ることにもつながります。
■ 原因は「気持ちの問題」だけではありません
眠れない背景には、体の不調やお薬が隠れていることがあります。
例えば、痛みやかゆみ、夜間の咳(せき)があると、眠りが妨げられやすくなります。
この場合は、睡眠薬よりも原因となる症状の治療を優先することがあります。
また、ステロイドや、一部の喘息(ぜんそく)・心臓や血圧のお薬などが、
眠りに影響することもあります。
自己判断でお薬をやめず、まずは医師にご相談ください。
さらに、いびきや睡眠中の呼吸の止まりが、眠りを浅くしている場合もあります。
これについては後ほどご紹介します。
■ まずは生活習慣の見直しから
眠りを整えるうえで、毎日の習慣はとても大切です。
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、
成人は6時間以上を目安に、必要な睡眠時間を確保することがすすめられています。
高齢の方は、布団の中で過ごす時間が8時間以上にならないことが目安とされています。
今日から意識できるポイントです。
・朝起きたら、太陽の光を浴びる
・夕方以降のカフェイン(コーヒー・緑茶・エナジードリンクなど)は控えめに
・寝る直前までのパソコン・スマホ作業は避ける
・寝室は暗く静かに、心地よい温度に整える
・眠くなってから布団に入る
■ ストレスが眠りに影響していることも
仕事や人間関係のストレスが、眠りを浅くしていることがあります。
ご自身では「それほど疲れていない」と感じていても、
心身に負担がかかっている場合もあります。
当院では、ストレスの度合いを確認するテストを受けていただけます。
必要に応じて、公認心理師(こうにんしんりし)によるカウンセリングも行っています。
公認心理師は、心の健康を支える国家資格を持つ専門職です。
お話を整理していく中で、眠りに関わる悩みの背景が見えてくることもあります。
■ お薬を使う場合
生活習慣を見直しても眠れない場合は、お薬を検討します。
近年は、オレキシン受容体拮抗薬(オレキシンじゅようたいきっこうやく)という
タイプの睡眠薬が使われるようになりました。
脳を目覚めた状態に保つ「オレキシン」という物質のはたらきをおさえ、
眠りへの切り替えを助けるお薬です。
当院では、はじめて睡眠薬を使う方には、このタイプから始めることが多いです。
なかでも、次のように選ぶことが多くなっています。
・寝つきが悪いタイプの方=ボルノレキサント(販売名:ボルズィ®)
・夜中に目が覚めやすいタイプの方=ダリドレキサント(販売名:クービビック®)
実際には、年齢や体質、ほかに飲んでいるお薬、翌朝への影響などをふまえ、
ご相談のうえで医師が判断します。
また、睡眠薬に抵抗がある方には、漢方薬という選択肢もあります。
■ 「眠れていない」を検査で確かめることも
「ほとんど眠れていない」と感じていても、
検査をすると思ったより眠れていることがあります。
反対に、いびきや呼吸の止まりで、眠りが何度も途切れていることもあります。
睡眠時無呼吸症候群(すいみんじむこきゅうしょうこうぐん)は、
眠っている間に呼吸が止まったり浅くなったりする病気です。
この場合は、原因に合わせた治療が必要になります。
当院では、ご自宅で受けられる簡易検査と、
より詳しく眠りの状態を調べる睡眠ポリグラフ検査(PSG)に対応しています。
PSGでは、呼吸や脳波などを一晩記録し、眠りの深さや実際の睡眠時間を調べます。
治療が必要な場合は、CPAP(シーパップ)療法にも対応しています。
寝ている間にマスクから空気を送り、のどの空気の通り道を保つ治療です。
■ こんな症状はありませんか?
- 布団に入っても、なかなか寝つけない日が続いている
- 夜中に何度も目が覚め、そのあと眠りにくい
- 朝早く目が覚めてしまい、疲れが取れない
- 日中に眠気やだるさがあり、仕事に集中しにくい
- いびきや呼吸の止まりを、家族などから指摘されたことがある
- 寝る前に、仕事のことや不安が頭から離れない
いくつか当てはまる方は、一度ご相談ください。
■ 当院でできること
・眠りを妨げる体の不調やお薬の確認
・生活習慣(睡眠衛生)のアドバイス
・ストレスの度合いを確認するテスト
・公認心理師によるカウンセリング
・睡眠時無呼吸症候群の検査(ご自宅での簡易検査・睡眠ポリグラフ検査)
・CPAP療法
・眠りのタイプに合わせたお薬のご相談
頭痛や生活習慣病の診療もあわせて行っていますので、
気になる症状はまとめてご相談いただけます。
■ まとめ
眠れない原因は、ストレスや生活習慣だけでなく、
体の不調やお薬、睡眠中の呼吸にあることもあります。
睡眠不足は、片頭痛や生活習慣病にも関わることがあります。
まずは原因を探り、生活習慣の見直しや、必要に応じたお薬・検査を組み合わせていきます。
眠れない夜が続いてつらいときは、一人で抱え込まずにご相談ください。
■ 参考文献
- 厚生労働省 健康づくりのための睡眠指針の改訂に関する検討会「健康づくりのための睡眠ガイド2023」2024年
- 日本神経学会・日本頭痛学会・日本神経治療学会(監修)『頭痛の診療ガイドライン2021』医学書院、2021年(CQ II-1-6 片頭痛の誘発因子・増悪因子)
診察のご予約はこちらから🌿
https://patient.digikar-smart.jp/institutions/626d04ef-a5e9-49cf-bb68-8a2644ee4661/reserve

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以上、【眠れない夜が続いていませんか?〜不眠のタイプと原因、当院でできること】でした。
『福岡に医療で貢献する』ことを目標に、患者様へより良いサービスを提供できるように日々精進してまいります。
引き続き、福岡天神頭痛と肺のクリニックをどうぞよろしくお願いいたします。
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