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福岡天神頭痛と肺のクリニックでございます。
「毎年、秋になると鼻水とくしゃみが止まらなくなります」
「かぜだと思って市販薬を飲んでいるのに、なかなか治りません」
「花粉症は、春だけのものだと思っていました」
こんな経験はありませんか。
朝晩が涼しくなるこの時期、鼻水やくしゃみが続くと「季節の変わり目のかぜかな」と思いがちです。
ところが、その症状は秋の花粉症かもしれません。
今回は、秋の花粉の正体と、かぜとの見分け方、ご自分でできる対策についてお伝えします。

花粉症は、春だけではありません
花粉症というと、春のスギやヒノキを思い浮かべる方が多いと思います。
実は、夏の終わりから秋にかけても、花粉は飛んでいます。
秋の花粉症のおもな原因は、ブタクサやヨモギといったキク科の植物と、アサ科のカナムグラです。
いずれも、道ばたや空き地、河川敷などに生える身近な雑草です。
これらの草の花粉は、スギのように遠くまでは飛びません。
飛ぶ範囲は数十メートル、遠くても数百メートルほどといわれています。
そのため、自宅や職場、通勤路の近くに生えている草が、症状の原因になることがあります。
「長引くかぜ」と秋の花粉症、どう見分ける?
かぜと花粉症は、どちらも鼻水やくしゃみが出るため、見分けにくいことがあります。
目安になるのは、次のような違いです。
かぜでは、発熱やのどの痛み、だるさを伴うことが多く、症状は日ごとに軽くなっていきます。
鼻水は、はじめは水っぽくても、だんだん粘り気が出てくることがあります。
花粉症では、熱はないのに、くしゃみが立て続けに出て、水のような鼻水が続きます。
鼻や目のかゆみがあるのも特徴です。
草むらの近くを通ったあとや、晴れて風の強い日に症状が強くなることがあります。
毎年同じ時期にくり返す方もいらっしゃいます。
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鼻だけでなく、咳やのど、目にも
秋の花粉症では、鼻の症状だけでなく、のどのイガイガ感や咳が出ることがあります。
目のかゆみや充血が気になる方もいらっしゃいます。
また、鼻と気管支は、ひと続きの空気の通り道です。
アレルギー性鼻炎のある方は、喘息(ぜんそく)を合併していることがあります。
鼻の症状が強い時期に、咳や息苦しさが出やすくなる場合もあります。
咳が長引いている方は、鼻の状態もあわせて確認することが大切です。
関連記事:その咳、いつまで様子を見ていい?〜長引く咳の原因と受診の目安
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果物を食べると、口がかゆくなる方へ
花粉症のある方の中には、特定の果物や野菜を食べたあとに、口やのどがかゆくなったり、イガイガしたりする方がいます。
花粉-食物アレルギー症候群(かふん・しょくもつアレルギーしょうこうぐん)と呼ばれる状態です。
花粉と食べ物に似た成分が含まれているために起こると考えられています。
たとえば、ブタクサ花粉ではメロンやスイカ、ヨモギ花粉ではセロリやニンジンとの関連が知られています。
思い当たる方は、自己判断で食べ物を大きく制限する前に、一度ご相談ください。
秋の花粉症を長引かせないために
花粉そのものを減らすことはできませんが、浴びる量を減らす工夫はできます。
・草が花をつける時期は、空き地や河川敷の草むらに近づかない
・外出するときは、マスクや眼鏡を使う
・帰宅したら、玄関の前で衣類や髪についた花粉を払う
・帰宅後は、手洗い・うがい・洗顔をする
・寝具やじゅうたんは、こまめに掃除機をかける
秋は、夏に増えたダニの死がいやふんが、室内に多くなる時期ともいわれています。
花粉とあわせて、ダニ対策も意識してみてください。
「いつもの鼻炎」と思い込まないでほしい症状
次のような症状は、花粉症以外の病気が原因となっている可能性があります。
- 息苦しさがある、呼吸のたびにゼーゼー、ヒューヒューと音がする
- 高い熱や、強いのどの痛みがある
- 黄色や緑色の鼻水とともに、ほおや目の奥の痛みが続く
- 片側だけの鼻づまりや、鼻血をくり返す
- 食べたあとに唇やのどが腫れる、じんましんや息苦しさが出る
当てはまる場合は、我慢せず早めの受診をご検討ください。食べたあとに息苦しさが出るなど、急に症状が強くなったときは、救急要請を含めた緊急の対応が必要です。
こんな症状はありませんか?
- 毎年、夏の終わりから秋にかけて鼻の症状が出る
- 熱はないのに、くしゃみや水っぽい鼻水が続く
- 鼻や目のかゆみがある
- 草むらの近くを通ると、症状が強くなる
- 秋になると、咳やのどのイガイガが出やすい
- メロンやスイカなどを食べると、口がかゆくなる
当てはまるものが多い場合は、秋の花粉症の可能性があります。
ただし、これはあくまで目安です。原因は、経過やほかの症状とあわせて医師が判断します。
当院でできること
当院では、症状が出る時期や経過を丁寧にうかがい、かぜやほかの病気と見分けながら診察を行います。
アレルギーの検査は、指先からの採血で、ブタクサ・ヨモギやダニなど39項目をまとめて調べる方法を行っています。
調べる項目をしぼる場合は、通常の採血で行います。
治療は、症状に合わせて、のみ薬や点鼻薬、点眼薬などを組み合わせてご提案します。
咳が長引いている方には、呼吸機能検査などで、喘息が隠れていないかも確認します。
まとめ
・秋にも、ブタクサやヨモギなどによる花粉症があります
・熱がないのに鼻水やくしゃみ、かゆみが続くときは、花粉症の可能性があります
・花粉を浴びない工夫と、症状に合わせた治療で、症状をやわらげられることがあります
「毎年のことだから」とがまんせず、気になる症状があれば一度ご相談ください。
本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個々の診断や治療方針を示すものではありません。内容は掲載時点の情報にもとづいています。症状のあらわれ方や、検査・治療の必要性は患者さんごとに異なります。記載した検査や薬剤の使用には医師の診察が必要で、費用は診療内容によって異なります。ご不明な点は当院(電話 092-791-3985)までお問い合わせください。
今回の記事の根拠
・環境省「花粉症環境保健マニュアル」第Ⅱ章 主な花粉と飛散時期
・山梨県衛生環境研究所「やまなし花粉症ポータルサイト」花粉症の原因となる植物
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以上、【花粉症は春だけじゃない? ― 秋のブタクサ・ヨモギと鼻炎・咳】でした。
『福岡に医療で貢献する』ことを目標に、患者様へより良いサービスを提供できるように日々精進してまいります。
引き続き、福岡天神頭痛と肺のクリニックをどうぞよろしくお願いいたします。
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