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院長コラム

院長コラム第1回|当院の理念と、大切にしている5つのこと

こんにちは。福岡天神頭痛と肺のクリニック院長の北原です。

このたび、「院長コラム」を始めることにしました。医療に携わる方や当院のスタッフに向けて、私が本や研修で学んだことをお伝えしていきます。テーマは、マネジメントやクリニック経営、人としての在り方などです。

第1回は、当院の理念と、私たちが大切にしている5つのことについてお話しします。

院長コラム第1回|当院の理念と、大切にしている5つのこと 記事のポイント図解

開業に込めた想い

2024年4月、当院は「天神頭痛クリニック」から名前を改め、頭痛と呼吸器を診るクリニックになりました。

開業前、私は天神頭痛クリニックで非常勤医師として診療していました。そこで知ったのは、頭痛に苦しむ方がとても多いという事実です。一方で、治療の進歩によって、つらい片頭痛から解放される方もいらっしゃいます。

このクリニックには、30年来の頭痛診療の積み重ねがあります。その礎を築いた創業者の想いをくみ取り、私もこの場所で役に立ちたい。そう思ったことが、継承を決めたきっかけです。

もう一つ、私の背中を押した経験があります。以前勤めていた職場には、とても素晴らしい理念がありました。ただ、スタッフのマネジメントや患者様への対応を考えるなかで、感じたことがあります。理念を掲げることと、それを日々の行動で体現することの間には、大きな距離があるということです。

理念は、掲げるだけでは形になりません。だからこそ、自分が理想とするクリニックを、自分の手でつくりたいと思ったのです。スタッフ一人ひとりが理念を自分の言葉で語れ、その姿勢が患者様への対応に自然とあらわれる。それが、私の思い描くクリニックです。

呼吸器の診療を加えたのは、新型コロナウイルス感染症の流行がきっかけです。発熱や長引く咳など、呼吸器の症状を専門的に診るクリニックの必要性を強く感じました。呼吸器は、私自身の専門でもあります。

さらに、非常勤の先生方のお力もお借りし、総合内科や脳神経外科を専門とする医師が診療する体制を整えました。生活習慣病や脳の病気についても、専門的な視点で診療できるようになっています。

そして開業して間もない頃、私は自分の想いを言葉にしました。その言葉を、このたび改めて見直したものが、これからご紹介する理念と5つの大切なことです。


ミッション:福岡に医療で貢献する

福岡で、医療を中心に人の役に立つ。それが私たちの存在する理由です。絶えず学び、変わり続けることで、患者様へ届ける価値を高めていきます。

「医療を中心に」という言葉には、診療以外の形でも役に立ちたいという想いを込めています。健診や予防接種、企業の皆様からのご相談なども、その一つです。保険診療の枠だけでは届けきれない医療やサービスも、これから提供していきたいと考えています。


ビジョン:頭痛や咳・息苦しさで、仕事や学校をあきらめる人をなくす

頭痛や咳、息苦しさは「よくあること」と我慢されがちです。けれど、そのつらさで仕事を休み、学校や好きなことをあきらめている方は少なくありません。外からは見えにくく、周りに理解されにくいつらさでもあります。

天神の外からも、当院の専門性を頼りに多くの患者様が来てくださいます。その信頼に応えるため、専門性を磨き続けます。


迷ったときの道しるべ:迷ったら、患者様にとっての最適と安全を選ぶ

効率、費用、新しい挑戦。判断に迷ったときは、いつも「それは患者様にとって最適で、安全か」に立ち返ります。

日々の診療では、正解が一つに決まらない場面がたくさんあります。そんなときに全員が同じ物差しで考えられるよう、この一文を決めました。

あえて「最善」ではなく「最適」としたのには、理由があります。私たちの力の限界や、患者様の行動変容のステージ(変わる準備の段階)によっては、何が最善かわからないこともあるからです。もしその時に結論づけた「最適」が、結果として最善でなかったとしても、それはその時点での私たちの精一杯です。私たちは、その判断を責めることはしません。その代わり、次につなげるために改善を続けていきます。


大切にする5つのこと

5つのことは、私たちが日々どう行動するかの指針です。

1. Win-Win or No deal

患者様に価値ある医療をお届けし、その対価をいただく。双方にとって良い形(Win-Win)を探し続け、見つからないときは私たちの提案に固執しません(No deal)。合意の得られない治療は無理にお勧めせず、より適した医療機関があればご紹介します。働く仲間やパートナーの皆様とも、どちらかが我慢し続ける関係はつくりません。

「Win-Win or No deal」は、スティーブン・R・コヴィー氏の『7つの習慣』から学んだ考え方です。たとえば検査や治療は、メリットとご負担の両方をお伝えしたうえで、患者様と一緒に決めていきます。

2. わからないことは、わからないと言う

患者様の役に立ちたいという想いを持ち続け、決して傲慢にはなりません。できないことはできない、わからないことはわからないと伝えたうえで、最適な選択肢を患者様と一緒に考えます。そして、知らないことは調べ、学び続けます。

たとえば頭痛の診療では、陣の内脳神経外科と連携しています。一つのクリニックだけで抱え込まないことも、患者様への誠実さだと考えています。

3. 今の常識を疑う

他の分野で当たり前のことが、医療ではまだ当たり前でないことがたくさんあります。情報に目を光らせ、これまでのクリニックになかったサービスの創造に挑戦し、新たなスタンダードを作り出します。挑戦から得たものは、他のクリニックにも惜しみなく共有します。

たとえば当院では、事前問診、チーム医療やAIの活用を積極的に取り入れています。医師の力だけでは届けられない医療の質が、そこにはあると考えています。この院長コラムも、学びを共有する取り組みの一つです。

4. チームで最適をつくる

患者様を想うのと同じように、仲間の助けになることを忘れず、仲間を大切にします。自分の持ち場だけでなく、クリニック全体にとっての最適を考え、新しい仕事にも積極的に挑み、改善を重ねます。うまくいかないときは誰かのせいにせず、自分にできることから考えます。

受付、検査、診察。どこか一か所だけが頑張っても、患者様の体験は良くなりません。一人ひとりが全体を見渡すことで、チームの力が生まれると考えています。

5. いつも笑顔を忘れずに

仕事の中に楽しさを見つけていきます。私たちが楽しく前向きに働いていれば、その空気は患者様にも伝わり、つらさを和らげる力になると信じています。そして、時にいただく患者様の感謝の声が、私たちの活力になります。私たちもまた、仲間やパートナーの皆様への感謝を、忘れずに言葉にして伝えていきます。


一緒に働く仲間へ、これから出会う方へ

理念は、壁に貼るためのものではありません。日々の小さな判断や行動の中で、少しずつ形になっていくものだと思います。

当院で働く仲間に、そしてこれから一緒に働くかもしれない方に、私がいちばん伝えたいのは次の5つです。

  • 明るくいること:明るさは、患者様にも仲間にも伝わります
  • 他責にしないこと:矢印を自分に向けると、次の一歩が見えてきます
  • 成長しようと学び続けること:昨日より今日、少しでも良い医療を届けるために
  • 挑戦を楽しむこと:うまくいかなかった経験も、次への糧になります
  • 人を大切にすること:患者様も、仲間も、支えてくださるパートナーの皆様も

完璧である必要はありません。私自身も、まだ学びの途中です。同じ方向を向いて、一歩ずつ進んでいけたらうれしく思います。

患者様にも、私たちが何を大切にしているのかを知っていただけたら幸いです。

『福岡に医療で貢献する』ことを目標に、これからも日々精進してまいります。

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