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胸が痛いのに心臓は異常なし?―「胸痛喘息(きょうつうぜんそく)」という可能性

お知らせ

日頃より当院をご利用いただき、誠にありがとうございます。
福岡天神頭痛と肺のクリニックでございます。

ここ最近で、2例の胸痛喘息の症例を経験しましたので、患者様向けにおまとめしたいと思います。

胸の痛みがあると、「心臓の病気では?」と不安になりますよね。

もちろん胸痛は、まず命に関わる原因を除外することが何より大切です。

一方で、検査で大きな異常が見つからないにもかかわらず胸の痛みが続く方の中に、喘息(ぜんそく)が関係しているケースがあります。

これをここでは分かりやすく「胸痛喘息」としてご紹介します。

胸痛喘息とは?

喘息は「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という喘鳴(ぜんめい)や咳、息苦しさで知られています。

しかし、喘息の症状はそれだけではなく、胸の締めつけ感や胸の痛みとして現れることがあります。

胸痛喘息では、典型的な喘鳴が目立たない場合もあり、

「胸が痛いのに、咳も少ないし、息苦しさも軽い」

といった形で受診されることもあります。

どんな痛みが多いですか?

感じ方は人によってさまざまですが、次のような訴えが多くみられます。

• 胸の中央が締めつけられる感じ

• チクチク、ズキズキする胸の痛み

• 息を吸うと胸が痛い気がする

• 胸の違和感・圧迫感が続く

• 背中や肩周りまでつらく感じる

痛みの強さも、軽い違和感から強い痛みまで幅があります。

こんな時は喘息が関係しているかもしれません

次のような特徴がある場合、喘息(気道の過敏さ・炎症)が関係している可能性があります。

• 夜間~早朝に起こりやすい

• 風邪の後から続く、または繰り返す

• 冷たい空気、運動、会話、ストレスで出やすい

• 花粉、ハウスダスト、煙などで悪化しやすい

• 胸の痛みと同時に「息が浅い」「息が吸いにくい」感じがある

• 気管支を広げる吸入薬で楽になることがある

まず大切なのは「危険な胸痛」を見逃さないこと

胸痛の原因には、心臓や大血管、肺の重い病気が含まれます。

次のような症状がある場合は、胸痛喘息よりも先に緊急性の高い病気を疑う必要があります。

• 強い胸痛が突然始まり、改善しない

• 冷汗、吐き気、強い息切れを伴う

• 左腕・あご・背中に痛みが広がる

• 失神しそう、意識が遠のく

• 血の混じった痰、急な強い息苦しさ

• 片脚の腫れや痛みを伴う

• 高熱を伴う

当院では、症状や必要に応じて、循環器疾患などの除外も含めて慎重に判断します。

胸痛喘息はどうやって診断しますか?

喘息の診断は、症状だけでなく、次のような情報を組み合わせて行います。

1)問診

症状が出るタイミング(夜間、運動後、冷気、アレルゲンなど)や、症状の繰り返し方を詳しく確認します。

2)呼吸機能検査など

呼吸機能検査(スパイロメトリー)で気道の狭さを評価したり、炎症の指標(FeNOなど)を参考にすることがあります。

ただし、喘息は波がある病気のため、検査が正常でも喘息を否定できないことがあります。

重要!!

3)治療への反応(治療的診断)

胸痛喘息では、検査だけでは診断がはっきりしないことも少なくありません。

そのため、治療に対する反応そのものが、非常に重要な判断材料になります。

安全性を十分に確認したうえで、喘息の治療(吸入薬など)を行い、

• 胸の痛みが明らかに軽くなる

• 痛みの出る頻度が減る

• 夜間や早朝の症状が改善する

• 再発を繰り返しにくくなる

といった変化が認められる場合、喘息が胸痛の原因である可能性が高いと考えられます。

このように、

「治療してみて、どう変わるか」

を見ることは、胸痛喘息の診断においてとても大切です。

なぜ吸入薬で胸の痛みが良くなるのですか?

喘息では、気道(空気の通り道)に炎症が起こり、刺激に敏感になり、気道が**収縮(けいれん)**しやすくなります。

この状態が、胸の圧迫感や痛みとして感じられることがあります。

吸入薬には主に次の役割があります。

• 気道の炎症を抑える(再発しにくくする)

• 気道の収縮をゆるめて広げる(症状を楽にする)

当院では患者様の状態に応じて、炎症を抑える薬と気道を広げる薬を組み合わせた吸入治療を行います。

実際に、吸入治療(例:テリルジー200など)が症状改善につながるケースがあります。

※薬の選択は、重症度や体質、併存症、吸入の慣れなどを考慮して医師が判断します。

よくある質問

Q1. 心臓の検査が正常なら安心ですか?

心臓が正常だったことは大切な情報ですが、胸痛の原因は他にもあります。

喘息、逆流性食道炎、肋軟骨炎、過換気、不安症状など、複数の可能性を整理することが重要です。

Q2. 咳が少なくても喘息はありえますか?

あります。喘息の症状の出方は人によって異なり、咳が目立たないタイプも存在します。

Q3. 吸入薬はいつ効きますか?

気道を広げる成分は比較的早く楽になることがあります。

一方で、炎症を抑えて再発を防ぐには、一定期間の継続治療が必要です。

まとめ

胸の痛みは不安になりやすい症状ですが、検査で大きな異常がない場合でも、喘息が関係していることがあります。

胸痛喘息は、典型的な喘鳴が目立たないこともあり見逃されやすい一方で、適切な吸入治療により改善が期待できる病態です。

同様の症状でお困りの方は、

咳の専門家である福岡天神頭痛と肺のクリニックへお気軽にご相談ください。

参考文献(医師が内容作成の際に参考にした主な文献)

1. Global Initiative for Asthma (GINA).

Global Strategy for Asthma Management and Prevention.

(喘息の代表的症状として「胸部圧迫感(chest tightness)」を含むこと、喘息症状の多様性について)

2. Katsunuma T, et al. Chest pain variant asthma.

Allergology International.

(胸痛を主症状とする喘息亜型の報告)

3. Irwin RS, et al. Chronic cough and atypical asthma presentations.

Chest.

(喘鳴や典型症状を欠く喘息の存在、治療反応による診断の重要性)

4. Lee JH, et al. Clinical characteristics of asthma presenting with chest pain.

Journal of Asthma.

(胸痛を主訴とする喘息患者の臨床的特徴)

5. Lee LA, et al. Efficacy and safety of single-inhaler triple therapy in asthma (CAPTAIN study).

The Lancet Respiratory Medicine.

(ICS/LABA/LAMA三剤併用吸入療法の有効性に関する臨床試験)

※本記事は、これらの医学文献および実際の診療経験をもとに、患者様に分かりやすい表現で再構成しています。

※症状や治療効果には個人差があり、診断・治療は医師の判断に基づいて行われます。

診察のご予約はこちらから🌿

https://patient.digikar-smart.jp/institutions/626d04ef-a5e9-49cf-bb68-8a2644ee4661/reserve

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以上、【胸が痛いのに心臓は異常なし?―「胸痛喘息(きょうつうぜんそく)」という可能性 のご案内】でした。

『福岡に医療で貢献する』ことを目標に、患者様へより良いサービスを提供できるように日々精進してまいります。

引き続き、福岡天神頭痛と肺のクリニックをどうぞよろしくお願いいたします。

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