日頃より当院をご利用いただき、誠にありがとうございます。
福岡天神頭痛と肺のクリニックでございます。
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- はじめに──夏の終わりから秋にかけて増える体調不良
夏が過ぎて涼しさを感じ始める頃、体はホッとひと息つきたい時期ですが、実際には「秋バテ」という新たな体調不良に悩む方が増えます。
特に昼夜の寒暖差が大きい初秋は、頭痛・倦怠感・咳や喘息の悪化などが見られることが少なくありません。
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- 昼夜の寒暖差が体に与える影響
2-1. 自律神経の乱れ
昼間は30℃を超える暑さ、朝晩は20℃前後まで下がる──この急な温度変化は自律神経に強い負担を与えます。自律神経が乱れることで、頭痛、めまい、倦怠感、消化不良などが起こりやすくなります。
2-2. 血管の拡張・収縮
気温変化によって血管が急激に広がったり縮んだりすると、頭の血流が不安定になり、片頭痛や緊張型頭痛を誘発します。
2-3. 呼吸器への負担
冷たい空気が気道に入り込むことで、気管支が刺激され、咳や喘息の悪化につながります。特に夜間や早朝に咳が出やすいのは、この温度差が原因のひとつです。
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- 秋バテの典型的な症状
• だるさや疲労感が抜けない
• 頭痛や頭重感
• 食欲不振
• 夜間・早朝の咳
• 気分の落ち込み
これらは「夏の疲れが残っているだけ」と軽視されがちですが、生活の質を低下させる要因となります。
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- 寒暖差アレルギーと喘息悪化のリスク
4-1. 寒暖差アレルギー
医学的には「血管運動性鼻炎」と呼ばれます。急な温度差により鼻の血管が過敏に反応し、くしゃみ・鼻水・鼻づまりを引き起こします。
4-2. 喘息の悪化
秋はダニやカビが増える時期でもあり、温度差による気道の刺激が加わると、喘息発作が起こりやすくなります。特に小児や高齢者では注意が必要です。
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- 対策とセルフケア
5-1. 服装での温度調整
• 朝晩の冷えに備え、薄手のカーディガンやストールを携帯
• 外出時は「重ね着」で調整しやすくする
5-2. 室内環境の工夫
• 室温を一定に保つ(エアコンの冷えすぎ・暖めすぎを避ける)
• 湿度は50〜60%を目安に加湿器で調整
5-3. 水分補給
• 夏ほど汗をかかなくても体は乾燥しやすい
• 水やお茶をこまめに摂り、必要に応じて経口補水液も
5-4. 栄養バランス
• ビタミンB群(疲労回復)
• マグネシウム(神経の安定化)
• 鉄分(酸素運搬)
を意識して摂ると良いでしょう。
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- 受診の目安
• 頭痛が頻繁に起こり、生活に支障をきたす
• 咳が2週間以上続く
• 夜間の咳で眠れない
• 発熱を伴い症状が悪化する
これらの症状は単なる「秋バテ」ではなく、片頭痛や喘息、感染症の可能性もあるため、医療機関での診断が必要です。
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- まとめ
秋は過ごしやすい季節である一方、昼夜の寒暖差によって体調不良を起こしやすい時期です。頭痛・倦怠感・咳といった症状は、生活の工夫で改善できる部分もありますが、長引くときは医師に相談してください。
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院長コメント
「夏から秋にかけては、“秋バテ”による体調不良で来院される方が増えます。特に頭痛や咳は自律神経や呼吸器の不調と関連しており、放置すると慢性化することもあります。当院では気象病・頭痛・呼吸器疾患を総合的に診ていますので、気になる症状があれば早めにご相談ください。」
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以上、【昼夜の寒暖差が引き起こす“秋バテ”と頭痛・咳の関係 のご案内】でした。
『福岡に医療で貢献する』ことを目標に、患者様へより良いサービスを提供できるように日々精進してまいります。
引き続き、福岡天神頭痛と肺のクリニックをどうぞよろしくお願いいたします。