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福岡天神頭痛と肺のクリニックでございます。
「風邪は治ったはずなのに、咳だけが残る」
この時期とても多いご相談です。咳は体を守る反射ですが、長引く場合は“咳が続く理由”を見極めることが大切です。
咳は「続いた期間」で考えます
咳は続く期間で大まかに分類され、原因の見当をつける助けになります。
一般に、3週間未満＝急性、3〜8週間＝遷延性、8週間以上＝慢性とされます。
※「2週間」はまだ急性の範囲に入ることもありますが、ここから先に長引くサインでもあります。特に、夜間の咳で眠れない・運動で悪化する・ゼーゼーする、などがあれば早めの相談がおすすめです。
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まず確認したい「すぐ受診」サイン
次の症状がある場合は、早めの受診（状況によっては救急）をご検討ください。
• 息苦しさ、会話がつらい／安静でも呼吸が苦しい
• 血痰、胸の強い痛み
• 高熱が続く、強いだるさ
• 体重減少、寝汗が続く
• もともと喘息・COPDなどがあり、急に悪化した
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咳が長引く「よくある原因」5つ
咳の原因は一つとは限らず、複数が重なっていることもあります。
1）咳喘息・喘息（ゼーゼーがなくても咳だけのことがあります）
日本では、慢性の咳の原因として咳喘息が多いとされます。夜〜早朝、運動、冷気で悪化しやすいのが特徴です。
2）鼻・副鼻腔の病気（後鼻漏：のどに鼻水が落ちる）
「鼻水・鼻づまり」「のどの違和感」「痰がからむ」タイプ。咳払いが増える方もいます。
3）胃食道逆流症（逆流性食道炎など）
胸やけがなくても、食後・会話中・前かがみ・就寝時に咳が出やすいことがあります。治療で咳が落ち着くまで2週間以上かかるケースもあります。
4）感染後咳嗽（かぜの後に咳だけ残る）
多くは時間とともに軽快しますが、睡眠不足や乾燥、刺激（タバコ・香料など）で長引くことがあります。
5）薬剤・生活習慣（例：一部の降圧薬、喫煙、受動喫煙）
薬の影響や喫煙歴が関係する咳もあります。
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当院での診察の流れ（目安）
長引く咳では、闇雲に「咳止め」だけを続けるより、原因に合わせた評価が近道です。
一般に、問診（咳の出る時間帯・きっかけ・鼻症状・胸やけ・既往）と診察に加え、、必要に応じて胸部X線などで重い病気（肺炎や肺がんなど）を除外し、原因に応じた治療を行います。
※喘息・咳喘息が疑われる場合は、呼吸機能検査などを組み合わせて評価します（院内の方針に合わせて調整してください）。
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自宅でできる“咳を悪化させない”ポイント
• 室内の乾燥対策（加湿・水分）
• 寝室の温度差を減らす／冷気を吸い込まない
• 香料・煙・ほこりなど刺激を避ける
• 咳で眠れない日は、早めに受診（睡眠不足が回復を遅らせます）
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まとめ
咳が2週間以上続くと、「感染後の咳」だけでなく、咳喘息・鼻（後鼻漏）・逆流など“治療で改善できる原因”が隠れていることがあります。息苦しさや血痰、高熱などがある場合は早めにご相談ください。
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以上、【咳が2週間以上続くとき：風邪だけじゃない原因と受診の目安 のご案内】でした。
『福岡に医療で貢献する』ことを目標に、患者様へより良いサービスを提供できるように日々精進してまいります。
引き続き、福岡天神頭痛と肺のクリニックをどうぞよろしくお願いいたします。
