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咳が続くと声が枯れる?(嗄声:させい)―ご自宅ケア・市販薬・受診の目安まで

お知らせ

日頃より当院をご利用いただき、誠にありがとうございます。
福岡天神頭痛と肺のクリニックでございます。

外来でよく伺うのが、「咳が続いていたら、だんだん声まで枯れてきた」というご相談です。

これは臨床的にも珍しくありません。声は声帯(喉頭)が振動して出ています。咳が続くと、

1)声帯が繰り返し強くぶつかる

2)乾燥しやすくなる

3)炎症やむくみが起きる

という流れで、声帯の振動が乱れ、声がかすれる(嗄声)ことがあります。

多くは一時的ですが、原因はさまざまで、まれに見逃したくない病気が隠れていることもあります。

ご自身でできること(セルフケア)

1)加湿:目安40〜60%

乾燥は声帯の表面を傷めやすく、声の質を悪化させることが報告されています。一方で、湿度が高すぎるとカビなどの問題が生じます。

米国EPAやASHRAEでは、居住空間の湿度はおおよそ30〜60%が望ましい範囲とされています。

そのため、実用的な目安として40〜60%をおすすめします。

・湿度計を置くと調整しやすい

・60%を超えてジメジメする場合は下げる(カビ対策)

2)声を休める

急性喉頭炎では「声を休める」ことが基本的対処とされています。

・長電話や大声は避ける

・カラオケや応援は控える

・ささやき声も喉に負担になることがあるため控えめに

・話す必要がある場合は短く・小さく・ゆっくり

3)「声に良い食べ物」で治るか?

結論として、「これを食べれば声枯れが治る」と明確に言える食品は現時点でははっきりしません。

ただし、

・水分不足は声の質を悪化させる

・飲水で改善した報告がある

・咳が主症状の場合、はちみつが症状緩和に有効だったとするメタ解析がある

という知見はあります。

注意点:

・はちみつは1歳未満には与えません(乳児ボツリヌス症)

・糖尿病の方は摂取量に注意

安全な提案としては、

・こまめな水分補給

・温かい飲み物

・(1歳以上で)少量のはちみつ

が現実的です。

薬局で相談できること

「龍角散が効いた」という声を聞くことはあります。

しかし、

「効いたと感じる人がいる」ことと、

「嗄声を確実に改善すると大規模試験で証明された」ことは別です。

市販薬を使う場合は、

・持病

・現在の内服薬

・症状の原因

を考慮する必要があります。薬剤師に相談することをおすすめします。

医療機関での対応

まず原因を整理します。

嗄声の原因には、

・急性喉頭炎

・後鼻漏

・胃食道逆流

・アレルギー

・声の酷使

・吸入薬の副作用

などがあります。

症状や経過を確認し、必要に応じて耳鼻科で喉頭鏡検査を行います。

使用を検討することがある薬:

・半夏厚朴湯

のどのつかえ感が強い場合に選択肢となることがあります。咽喉頭症状に対する研究報告はありますが、嗄声そのものへの効果は個人差があります。

・トローチ

局所症状緩和目的で使用することがありますが、嗄声そのものを強く改善すると断言できる十分な根拠は明確ではありません。

・トラネキサム酸

咽頭炎で用いられることがありますが、上気道炎症状に対して効果が限定的だったとする報告もあります。

・ステロイド

声帯のむくみが強く、生活に大きな支障がある場合、短期間使用を検討することがあります。ただし、重大な原因を除外したうえで慎重に判断します。

妊娠、授乳、腎機能、併用薬により選択は変わります。

吸入薬による声枯れ

吸入ステロイド(ICS)は嗄声を起こすことがあります。

対策:

・吸入後のうがい

・口すすぎ

・吸入手技の確認

・必要に応じたデバイス調整

自己判断で吸い方を変えず、医療者に相談してください。

受診の目安

4週間以上改善しない嗄声は耳鼻科での評価が推奨されています。

期間に関わらず、以下があれば早めに受診してください:

・呼吸が苦しい

・血痰

・飲み込みにくい

・首のしこり

・強い喫煙歴

・最近の胸部手術や挿管歴

反回神経麻痺の可能性

声帯の動きが悪い場合、声帯自体ではなく、声帯を動かす反回神経の経路上に問題があることがあります。

反回神経は胸の中を通るため、縦隔や肺の病変が原因となることがあります。

当院では、耳鼻科での評価後に必要であれば胸部CTで縦隔・肺の評価を行い、原因検索につなげます。

まとめ

・咳が続くと声帯が刺激され、声枯れが起こります。

・まずは加湿、水分、声を休めること。

・4週間改善しない場合や危険サインがある場合は受診を。

気になる症状が続く場合は、福岡天神頭痛と肺のクリニックへご相談ください。

参考文献

AAO-HNSF Clinical Practice Guideline: Hoarseness (Dysphonia) Update 2018

https://www.entnet.org/quality-practice/quality-products/clinical-practice-guidelines/hoarseness-dysphonia

Stachler RJ et al. Otolaryngol Head Neck Surg. 2018

https://aao-hnsfjournals.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1177/0194599817751030

MSD Manual Laryngitis

https://www.msdmanuals.com/home/ear-nose-and-throat-disorders/laryngeal-disorders/laryngitis

Hydration and Voice Quality Systematic Review

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29122414

Honey for URTI meta-analysis

https://ebm.bmj.com/content/26/2/57

ICS and dysphonia review

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22958993

Vocal cord paralysis imaging

https://link.springer.com/content/pdf/10.1007/s13244-014-0364-y.pdf

音声障害診療ガイドライン2018

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以上、【   のご案内】でした。

『福岡に医療で貢献する』ことを目標に、患者様へより良いサービスを提供できるように日々精進してまいります。

引き続き、福岡天神頭痛と肺のクリニックをどうぞよろしくお願いいたします。

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