日頃より当院をご利用いただき、誠にありがとうございます。
福岡天神頭痛と肺のクリニックでございます。
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1. はじめに
新型コロナウイルス(COVID-19)が世界に広がってから5年余りが経ちます。マスクや手洗いといった感染対策、ワクチンの普及により、社会全体の生活は落ち着きを取り戻しつつあります。しかし2025年の夏、再びCOVID-19の流行が国内外で報告されています。
今季は、台風シーズンによる気象病やエアコンによる呼吸器トラブル、夏バテによる頭痛が増える時期でもあります。そこにCOVID-19の流行が重なることで、患者さんの体調不良は複雑化しています。
本記事では、最新のCOVID-19流行情報を整理しながら、呼吸器・頭痛の観点から患者さんが押さえておくべきポイントとセルフケアを解説します。
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2. 現在のCOVID-19流行状況(2025年夏)
日本国内では、2020年以降これまでに累計1億7,300万人以上が感染し、13万人以上が死亡したと報告されています【Kyodo, 2025】。流行の波は一時期に比べて落ち着きを見せていましたが、2025年の夏は再び感染者数の増加が見られます。
2-1. 新たな変異株
オミクロン株の派生型である**「NB.1.8.1(Nimbus)」「XFG」**といった新しい系統が確認されています。従来株に比べて重症化率は低いとされていますが、感染力が高く、ワクチンや自然免疫をすり抜けやすい性質があると報告されています。
2-2. 季節性の影響
COVID-19は、冬だけでなく夏にも流行の波を示すことが分かってきました。人の移動や冷房使用による換気不足、免疫力低下が背景にあります。
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3. ワクチン接種と新しい治療の展開
日本のワクチン接種率は、2回目接種が国民の約79%、3回目が67%と高い水準にあります【Wikipedia】。しかし時間の経過とともに効果が弱まるため、追加接種の推奨は続いています。
さらに2025年、日本では世界初となる**自己増幅型mRNAワクチン「Zapomeran(商品名コスタイヴ)」**が承認されました。これは従来のmRNAワクチンより少ない量で強い免疫応答を誘導できるとされ、今後の流行抑制に期待されています。
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4. COVID-19と呼吸器・頭痛症状の関係
4-1. 呼吸器症状
COVID-19は発熱や咳、息切れなどの典型的な呼吸器症状を引き起こします。喘息や慢性気管支炎を持つ患者さんでは、感染が重症化や症状の長期化につながるリスクがあります。
4-2. 頭痛症状
急性感染の一症状として頭痛が現れることも多く、さらに感染後の後遺症として慢性的な頭痛や倦怠感が残るケースも報告されています。気象病や夏バテと重なり、患者さんが「どの原因で頭痛が出ているのか」混乱する場面が増えています。
4-3. 長期症状(いわゆるコロナ後遺症)
WHOや国内研究でも、感染後数週間から数か月にわたって咳や息切れ、頭痛、集中力低下が続くケースが確認されています。
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5. セルフケアのポイント
5-1. 感染予防
• マスクの適切な使用(特に人混み・医療機関)
• 定期的な換気
• 手洗い・うがいの徹底
5-2. 体調管理
• 睡眠時間を確保し免疫力を保つ
• 水分と塩分を意識的に補給
• 栄養バランスの良い食事
5-3. 呼吸器・頭痛のセルフチェック
• 長引く咳があるか?(2週間以上続く場合は受診を)
• 夜間の咳や息切れで眠れないか?
• 今までにない強い頭痛があるか?
• 倦怠感が抜けないか?
これらに当てはまる場合は、COVID-19後遺症や別の疾患の可能性を含め、医療機関での相談が必要です。
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6. 医療機関を受診すべきサイン
• 息苦しさが増し、会話が困難
• 高熱が持続する
• 強い頭痛や神経症状(しびれ・意識障害)
• 水分が取れず脱水が進んでいる
これらは重症化の兆候であり、速やかな受診が必要です。
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7. まとめ
2025年夏、COVID-19は再び流行の波を見せています。台風シーズンの気象病、エアコンによる咳や喉の不調、夏バテによる頭痛と重なることで、体調管理はより難しくなっています。
しかし、感染予防の基本を守ること、生活習慣を整えること、症状が長引く場合には早めに受診することが大切です。
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院長コメント
「コロナの流行は落ち着いたと思われがちですが、今もなお変異株による流行は続いています。呼吸器や頭痛の症状はCOVID-19とも重なりやすいため、自己判断で放置せず、専門医にご相談ください。当院ではワクチン接種のご相談、後遺症への対応、片頭痛や気象病の治療を幅広く行っています。安心してご受診ください。」
診察のご予約はこちらから🌿
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以上、【再び注意を──2025年夏、COVID-19再流行と呼吸器・頭痛ケアのポイントのご案内】でした。
『福岡に医療で貢献する』ことを目標に、患者様へより良いサービスを提供できるように日々精進してまいります。
引き続き、福岡天神頭痛と肺のクリニックをどうぞよろしくお願いいたします。