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パラインフルエンザ感染症(成人)について— 長引く咳・喘息悪化・ウイルス性肺炎にご注意を。当院はAIシステム搭載CTで評価が可能です —

お知らせ

日頃より当院をご利用いただき、誠にありがとうございます。
福岡天神頭痛と肺のクリニックでございます。

概要

パラインフルエンザウイルス(HPIV)は成人でも発症し、かぜ様症状から**気管支炎・肺炎(ウイルス性)**まで幅広い病態をとります。

喘息の既往がある方や、新型コロナ感染後で気道が敏感になっている方では、ウイルス後咳嗽(3〜8週間の長引く咳)や喘息悪化が起きやすい傾向があります。

当院では必要に応じて採血(HI法:赤血球凝集抑制試験)でHPIVに対する抗体価を評価し、肺炎が疑われる場合はAIシステム搭載CTで早期の重症度判断をサポートします。

症状

• のどの痛み、鼻水、発熱、しつこい咳

• 気道が敏感な方では**喘鳴(ゼーゼー)**や息切れ

• 発熱の遷延、強い息切れ・胸痛がある場合はウイルス性肺炎の可能性

咳が長引きやすい方

• 喘息の既往がある

• 新型コロナ感染の既往があり、気道過敏性が残っている可能性がある

受診の目安

• 38℃前後の発熱が続く、悪寒・全身のだるさが強い

• 2〜3週間以上咳が続く/夜間・会話で悪化する

• 喘息の増悪(ゼーゼー、胸のしめつけ、吸入薬の効きにくさ)

• 息苦しさ・胸痛・著しい息切れ(肺炎のサイン)

当院での検査と診断

1. 診察・問診

発症時期、既往(喘息・COVID-19 など)、同居家族や周囲の流行状況を確認します。

2. 採血(HI法:赤血球凝集抑制試験)

• 急性期と回復期(通常2〜3週後)の“ペア血清”で抗体価が4倍以上上昇した場合、最近の感染を強く示唆します。

• 単回測定の高力価のみでは最近感染の確定が難しいため、症状経過・画像・他検査と総合評価します。

3. 画像検査(必要時)

胸部X線やAIシステム搭載CTで陰影の分布・濃度変化を可視化し、早期の重症度判断に役立てます(AIは医師の診断を補助するツールです)。

治療

• 多くは対症療法(解熱鎮痛薬・水分・休養・加湿・喉の保護)

• 喘息悪化が疑われる場合:吸入薬(ICS/LABA 等)の最適化、必要時に短期の経口ステロイドを個別に検討

• 肺炎が疑われる/確認された場合:酸素化・炎症反応・画像所見をもとに重症度評価を行い、支持療法を中心に管理

• 細菌合併が疑われるときのみ抗菌薬を検討(ウイルス単独には無効)

回復を助けるセルフケア

• こまめな水分補給、加湿、喉の刺激(煙・冷気・強い香料)を回避

• 咳が強い期間は会話・運動を控えめにし、十分な睡眠

• 喘息既往のある方は吸入薬を継続し、悪化時は早めに受診

予防

• 手洗い・咳エチケット・換気の徹底

• 体調不良者との近距離・長時間接触を控える(家庭・施設で特に重要)

当院でできること

• 長引く咳外来:ウイルス後咳嗽/咳喘息/後鼻漏などを最短ルートで鑑別

• 喘息マネジメント:吸入薬の最適化、個別の発作予防プラン作成

• AIシステム搭載CT:肺炎の早期発見・重症度評価の支援

• 採血(HI法)でのHPIV評価:必要に応じペア血清で確定度を高め、他検査と併せ総合判断

出典(論文)

1. Park JH, et al. Emerg Infect Dis. 2024:成人のHPIV重症肺炎はインフルエンザ肺炎に匹敵する重症度を報告。

2. Park JH, et al. Open Forum Infect Dis. 2023:成人HPIV重症肺炎の10年コホート。

3. Busse WW, Lemanske RF. Lancet. 2010:呼吸器ウイルスが成人喘息増悪の主要トリガーであることを総説。

4. Adeli M, et al. Multidiscip Respir Med. 2019:ウイルス関連喘息増悪の機序と臨床。

5. Huang CY, et al. ERJ Open Res. 2024:新型コロナ後の気道過敏性の持続。

6. Liu W, et al. Front Med. 2025:罹患後の気道過敏性・咳の持続に関する検討。

7. Liang K, et al. CMAJ. 2024:ウイルス後咳嗽=3〜8週間のサブアキュート咳の定義。

8. Lau SKP, et al. J Clin Microbiol. 2005:**HI法のペア血清“4倍上昇”**を最近感染の指標として使用。

9. Fedová D, et al. Acta Virol. 1992:PIV感染における血清学的診断(回復期での抗体上昇の重視)。

10. Smith CB, et al. N Engl J Med. 1966:自然感染後の中和/HI抗体の4倍上昇を報告。

ご予約・お問い合わせ

受診方法や検査(HI法)の所要日数、AI搭載CT検査の適応・費用目安は、ご来院時に受付へご質問いただけますと幸いです。

「咳が長引く」「息苦しい」「喘息が不安」など、

気になる症状があれば無理ならさず早めにご相談ください。

診察のご予約はこちらから🌿

https://patient.digikar-smart.jp/institutions/626d04ef-a5e9-49cf-bb68-8a2644ee4661/reserve

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以上、【 パラインフルエンザ感染症(成人)について のご案内】でした。

『福岡に医療で貢献する』ことを目標に、患者様へより良いサービスを提供できるように日々精進してまいります。

引き続き、福岡天神頭痛と肺のクリニックをどうぞよろしくお願いいたします。

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