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福岡天神頭痛と肺のクリニックでございます。
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1. はじめに──夏に増える「エアコン咳」
夏の猛暑に欠かせないエアコン。しかし、「エアコンを使い始めてから咳が止まらない」「喉がイガイガする」といった相談は毎年増えます。
このような症状は**「エアコン咳」や「冷房病」**とも呼ばれ、放置すると呼吸器疾患を悪化させることもあります。
本記事では、エアコンによる咳や喉の不調の原因、改善策、そして受診すべき症状について詳しく解説します。
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2. エアコンが体に与える影響
2-1. 乾燥による気道の刺激
冷房を長時間使用すると室内の湿度が下がり、空気が乾燥します。乾燥した空気は気道粘膜を刺激し、咳・喉の痛み・声枯れの原因になります。
2-2. 冷気による自律神経の乱れ
冷気が直接体に当たると自律神経が過剰に反応し、鼻水・くしゃみ・咳などの症状が出ることがあります。いわゆる「寒暖差アレルギー」と呼ばれるものです。
2-3. ハウスダストやカビの拡散
フィルター清掃を怠ったエアコンからは、ホコリやカビの胞子が室内に散布され、アレルギー性鼻炎や喘息悪化の原因になります。
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3. エアコンによる咳・喉の違和感の典型的症状
• 喉のイガイガ感
• 夜間の咳(寝入りばなや明け方に悪化)
• 声のかすれ
• 鼻づまりや後鼻漏
• 体のだるさ・頭痛を伴う場合も
これらは「夏風邪かな?」と誤解されがちですが、実はエアコン環境そのものが原因であることも少なくありません。
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4. 自宅でできる予防と対策
4-1. 室温・湿度の管理
• 室温は26〜28℃を目安に設定
• 湿度は50〜60%を維持(加湿器や濡れタオルの利用)
• 冷風が体に直接当たらないよう風向きを調整
4-2. エアコンの掃除
• フィルターは2週間に1回の清掃が理想
• 内部のカビ対策には専門業者の清掃も有効
• 使用後は送風運転で内部を乾燥させる
4-3. 体の冷えを防ぐ工夫
• 薄い羽織り物で冷気から体を守る
• 就寝時は冷房タイマーを活用し、朝方は除湿運転に切り替え
4-4. 喉・気道の保湿
• こまめな水分補給
• 就寝時にマスクを着けると喉の乾燥を防げる
• 生理食塩水スプレーで鼻や喉を潤すのも有効
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5. 医療機関を受診すべき症状
• 2週間以上咳が続く
• 夜間の咳で眠れない
• ゼイゼイ・ヒューヒューという呼吸音が出る
• 息苦しさや胸の痛みを伴う
• 発熱を伴い、咳が悪化している
これらの症状は単なる「エアコン咳」ではなく、喘息・気管支炎・肺炎などの可能性があります。早めの受診が安心につながります。
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6. まとめ
エアコンによる咳や喉の違和感は、多くの場合 乾燥・冷え・カビやホコリが原因です。
生活環境を見直すことで改善するケースも多いですが、長引く咳や呼吸の違和感は呼吸器疾患のサインかもしれません。
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院長コメント
エアコンの使用は夏の健康に欠かせませんが、体調不良の原因になることもあります。特に「長引く咳」や「夜間の呼吸困難」は、喘息や肺の病気が隠れている可能性があります。気になる症状が続くときは、自己判断せずに専門医へご相談ください。
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以上、【クーラーの影響?エアコンによる咳・喉の違和感の原因と対策 のご案内】でした。
『福岡に医療で貢献する』ことを目標に、患者様へより良いサービスを提供できるように日々精進してまいります。
引き続き、福岡天神頭痛と肺のクリニックをどうぞよろしくお願いいたします。